Viridian ビリジアンNEWS
こんにちは、悠久です。
帽子はお好きですか?
夏の涼しげな白い帽子や麦わらは
見ていてこちらも涼しくなる気がします。
私は最近あまり被る機会がありません。
オートバイに乗るもので
被ると言ったら専らヘルメットになっています。
そんな私ですが
小学生の頃は毎日、通学の時に被っていました。
私の通った小学校は
学校指定の制服制帽があり
制帽は真っ黒な生地に
金色で学校の校章と線が入った物でした。
夏はこの帽子に
白い布を被せるので目立ったものでした。
小学生の六年間、
身近に帽子があったせいか
帽子を被っていないと
頭が涼しい感じがします。
今では一つだけ
ウールフェルトの
ソフト帽を持っております。
帽子の歴史はかなり古く
ここに書くと、とても長くなりますので
割愛させていただき
日本での明治頃からの歴史を簡単に。
それ以前は頭巾や冠、笠などが被り物で
幕末の西洋式軍隊の
軍装で使われていたのが
軍帽であり洋帽子だったものの
それは一般には広まりませんでした。
明治以降から軍帽、礼帽などが制定され
洋帽子が被られ始め
学生帽や麦わら帽子も明治からだそうです。
大正10年頃には
男の人の90%以上が帽子を使用していおり
帽子は当たり前の物であったことが伺えます。
帽子を見れば
その人の職業が分かったそうです。
昭和の戦時中は国民帽や戦闘帽、
戦後すぐは帽子離れもあったそうですが
中折帽やパナマ帽が人気があり
復興とともに
鳥打帽(ハンテチング)や
登山帽、スキー帽
子供帽子に婦人帽など
それぞれの帽子に
色んな種類が新しく考えられたそうです。
ちなみにお馴染みの
黄色い通学帽は昭和35年にできました。
帽子がトレードマークの方も
たくさん居られました。
夏目漱石も「猫」の原稿料で
パナマ帽を買ったそうです。
手塚治虫さんのベレー帽は
とても有名でしたね。
さて、今回紹介させていただくのは
帽子と家具のお店
「Viridian」(ビリジアン)。
ACOO TOKYO から徒歩15秒という
ご近所さんです。
木の看板に木の扉
可愛いショーケースに
緑の使い方も素敵です。
左上にはベルが下がっていて
つい鳴らしたくなってしまいます。
入り口を入ると
色とりどりの帽子たちと
黒板が挨拶してくれます。
左側にある階段を上り
二階へ向かいます。
出迎えてくれるのは
心地よいミシンの音。
カウンター越しに
小さな工房がありました。
ここで「ビリジアン」の
帽子が作られています。
たくさんの糸に生地が
所狭しとしかし整然と
並べられています。
僕はこんな光景が好きです。
帽子と家具が
やさしく出迎えてくれました。
ここにある家具は
家具担当の方が
別の場所で
一から作られているのです。
とても落ち着いた空間です。
窓からの風がさわやかに抜け
帽子たちを揺らしていました。
帽子は間隔があけられ
一つ一つ大事に飾られています。
ハットスタンドの種類も色々で
見ていて楽しくなります。
カウンター横の
まるで額に入ったかのような
ディスプレイ。
若草色の帽子の生地が
絵の中から抜け出したようでした。
この帽子と家具。
同じ生地を使ってできているんです!
職人さんお気に入りの
麻の生地を使っています。
帽子職人と家具職人の
お二人がいる、
「ビリジアン」だからできる
調和だと思います。
家具の中に映える生地は
色彩こそあれど
木の優しさを
引き立ててくれているようです。
ハンチングに鹿の柄の生地。
狩り故に鹿!と思うのは
親父ギャグっぽいでしょうか。
ブックカバーは
落ち着いた感じの色使いで
読書が進みそう。
バックヤードへの扉も
とても素敵です。
窓の格子の
美しい菱形と長方形の文様が
目を惹きつけます。
真鍮色のドアノブも
小振りで握りやすそう。
「Viridian」では
個々人の頭の形、
サイズに合う帽子を
作ることもできます。
既製品ではサイズが合わない方、
オリジナルの帽子を作りたい方、
ぜひ相談してみてください。
必ずどこにもない自分だけの帽子との
素敵な出会いを約束してくれるでしょう。
たまには帽子を主体に
服装を選ぶなんて如何ですか?
Viridian ビリジアン
OPEN : アポイント制
〒152-0004
東京都目黒区鷹番2-17-12、2F
TEL 03-3710-6771
https://www.facebook.com/viridian.shop
■ 2012/07/16 のブログを再掲載しております